玉響厨子 / 永山祐子×若林佛具製作所

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カテゴリー:京仏壇 京仏具

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サイズ:H32cm×W40cm× D40cm
素材:尾州檜・漆・プラチナ粒・金粉・金箔・銅板

京都の仏壇・仏具職人は、各工程が分業によって成立しており、細かいものまで入れると20職種にも及びます。木地、彫刻、漆、箔、金具、彩色、蒔絵、鍛金、鋳金など職人の集合体で、それぞれ工程の流れによって製品が仕上がっていきます。
仏具職人の技術はその素材や工程の多様性からさまざまな表現が可能で、仏壇・仏具にとどまらず他の分野においても強みを発揮します。限定生産や一品ものが多いデザイン、アート作品に強みを発揮する職人集団として、新たな需要によって技術を守り、継承し、後継者育成につなげることを目指しています。

玉響厨子は、6名のクリエイターと組んだraison dʻêtre (レゾンデートル)事業の作品の一つです。raison dʻêtreはフランス語で存在意義を意味し、事業目的が2つあります。
・仏壇という祈りの場所の存在意義を問い直すこと。
・京都の仏壇・仏具職人の技術を他業界の方々に広く知ってもらうこと。

居住空間やライフスタイルの変化とともに移り変わってきた“祈りのカタチ”。
その中で仏壇の必要性自体にも変化が起こっています。
仏壇には寺院をミニチュア化した建造物、家という空間に家具として配置するもの、手を合わせる祈りの対象としてのオブジェという3つのアイデンティティがあると考えます。
それぞれをプロダクトデザイナー、建築家、アーティストと再編成。
そこに職人を掛け合わせ、仏壇の持つ意味やこれからの暮らしの中でのあるべき姿を見つめなおすことで、手を合わせる行為、場所や時間の大切さを問い直していくことを目指しています。
仏壇を現代の建築物や生活空間、そしてインテリアの中にどのように取り入れるのか、ライフスタイルが変化している中で、6名それぞれの考える「祈り」を表現してもらいました。

永山祐子氏のデザインによるこの作品は、木地、漆、蒔絵、かざり金具、截金の5つの職種が関わっています。いくつもの工程の複合的組み合わせによって多彩な表現が可能となり、クリエイターの考える作品が表現できると考えます。

永山祐子氏のコメント
仏壇は今の自分の生活の中にはない要素だった。思い出したのは実家の仏壇。祖母にいわれて、賞状や卒業証書を仏壇にあげにいったり、何かあると仏壇に報告していた記憶。その時、いにしえのご先祖さまとの繋がりの中に日常とは違う時間の流れを感じていた。今回、仏壇の最も原型に近い厨子の形状を考えた。閉めた時には日常の中に溶け込み、開けるともうひとつの世界を感じる。そんな切り替えを仏壇の”開け閉め”で表現したいと思った。扉を開けた瞬間、もうひとつの時間と繋がり、自分を見つめ直すきっかけとなる。仏壇はそんな玉響(たまゆら)な時間を現代の私たちの日常の中に創り出す装置となる。

若林佛具製作所
1830年創業、京都・七条の地で永きにわたって仏壇・仏具製作一筋に歩んできた。
仏壇の製造・販売だけでなく、職人の技術をより多くの場で生かすべく
近年では国宝・重要文化財に代表される文化財修復にも携わる。
また、「仏壇という祈りの場所の存在意義を問い直すこと」「京都の仏壇・仏具職人の技術を他業界の方々に広く知ってもらうこと」を目的に、6名のクリエイターと組んだ「raison dʻêtre (レゾンデートル)事業」を行う。限定生産や一品ものが多いデザイン、アート作品に強みを発揮する職人集団として、新たな需要によって技術を守り、継承することを
目指している。